メリット?デメリット?
健康にとって悪い影響を与えると言われているものにアルコールがあります。アルコールは適量であれば健康や精神面に良い影響を与えるという研究も行われており、日本においても酒は百薬の長ということわざも存在しています。ですが海外の研究チームが行った結果によるとアルコールは少し飲んだだけでも健康を損なう危険性があり、メリットよりもデメリットの方が上回るということが報告されました。世界を見ても年間に300万人ほどがアルコールが原因となり命を落としています。
男性と女性の差
これはアルコールが体内に入ると胃で2割、小腸で8割吸収され、やがて血管を通り肝臓で分解し、吸収され中性脂肪などに代わって体の細胞へと送られていきます。不要になった分は水や炭酸ガスとなり体の外へ排出されますが、肝臓においてはすべてのアルコールを正常に分解吸収できるわけではなく個人差があり、男性では日本酒で約2合、女性は約1合が正常に処理できる範囲となっています。この量を超えてしまうと余分な中性脂肪が肝臓の中にたまってしまい脂肪肝を引き起こし、やがて血流障害が起こり幹細胞が壊死をおこしたり、機能が低下したりしてしまいます。
太る原因になりがち
またアルコールは肝臓で酵素が働き、アセトアルデヒドに分解されます。アセトアルデヒドは人間にとって有害な物質であり、過剰に飲んでしまった場合は多量となり、体の様々な部分に影響をもたらします。飲みすぎによる頭痛や吐き気はアセトアルデヒドの毒性が原因であり、活性酵素を介して幹細胞を傷つけてしまい、脂肪の分解を抑制してしまいます。特に肥満体質の場合は脂肪を蓄積しやすい体質でもあるため、過剰な飲酒は避ける必要があります。