Tシャツとタンパク質

Tシャツとタンパク質

毎日きちんと洗濯をしているのに、白いワイシャツの襟口に黄ばみが出来てしまっていたという経験のある方は少なくありません。

一度黄ばみが出来たシャツは、洗濯を繰り返すとだんだん色味が濃くなってしまう場合も多く、清潔感が重視される白いワイシャツに黄ばみがあるだけで不潔な印象や汚れて見えてしまうため、汚れが出来てしまった時点で処分しているというご家庭は多いです。

そもそも黄ばみが発生してしまう原因に、身体から分泌される皮脂や老廃物に含まれるたんぱく質が関係しています。

このたんぱく質は繊維の奥に入り込む特徴を持っているので、洗濯で表面を綺麗にしても中に入り込んだ汚れまで落とすことが出来ずに、残った汚れが酸化して黄ばんでしまう状態になります。

そこで襟口などに出来てしまう目立つ状態は、一般的な洗剤を利用して適切な処置を行えば頑固な汚れも綺麗に落として真っ白なシャツを取り戻すことが出来るので、適切な処置方法を把握しておくことが重要になります。

まず綺麗に落とす方法として役立つのが、台所用洗剤を活用する方法です。食器を洗う際に使用する中性洗剤を汚れが目立つ部分を十分に濡らしておき、原液のまま数滴垂らします。

後は生地を傷めないように柔らかめのタイプの歯ブラシを利用して擦り洗いをすれば、洗剤が繊維の奥に蓄積している汚れに届き綺麗になります。

この時歯ブラシを一方方向だけに擦るではなく、かき出すように方向を変えながら擦り落とすことがポイントで、後は水で洗剤を洗い流し普段どおり洗濯機で衣料用洗剤で洗濯をすれば完了です。

これでも汚れが落ちなかった場合は、酸性の皮脂を落とす効果を持つアルカリ性の物質である重曹を活用します。

重曹に含まれるアルカリ成分は、酸と合わさることで中和し汚れが麗に落ちる特徴を持っています。重曹自体はスーパーやドラッグストアで手軽に入り、安全に使用できる弱アルカリ性物質なので衣類を傷める恐れがないことも魅力です。

使用する際には重曹を小皿に大さじ1入れて、ぬるま湯でペースト状にしてから汚れの目立つ部分に歯ブラシで塗り込んで5分ほど放置してから擦り洗いをしましょう。

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