幸せを感じるホルモンのお話

オキシトシン

オキシトシンは別名幸せホルモン、愛情ホルモンと言われています。

このホルモンは一般的に視床下部から下垂体後葉に運ばれ分泌されているのですが、近年の研究によって下垂体後葉だけでなく脳の中でも分泌されることが判明しました。

体の中では、ストレスに対して強くなる、摂食抑制作用を引き出すなどの働きをしています。

このような働きがあるのは、オキシトシンによって神経伝達物質の一つであるセロトニンの働きを促進するためであり、セロトニンが促進されると、ストレス反応を抑え、不安な気持ちを取り除いていくことができます。

この他の効果として、不安や恐怖心が減少する、信頼関係を築くことができる、社交的になる、学習意欲が高まり、記憶力が向上する、感染症予防、心臓の機能が高まるなどことがあげられます。

オキシトシンを引き出す方法

オキシトシンを引き出すにはタッチケアなどの皮膚への刺激やスキンシップが大切です。

母親が出産をし、赤ちゃんが乳首を吸うと母乳が出てくるのはオキシトシンの働きによるものであり、タッチケアを行うことにより、母子間の信頼関係が生まれます。

オキシトシンの力は母子間だけでなく、配偶者やパートナー、友人と接することでも分泌されるため、できるだけスキンシップを行うようにします。

年代別のタッチケアとしては、0歳から3歳までがベビーマッサージやタッチ、4歳から9歳までが背中や肩などを大丈夫と言いながらトントンとたたくキッズタッチがあります。

思春期においてはなかなか第三者や親のタッチケアを受け入れることが難しいため、スポーツなどの後にマッサージを行うなど生活に密着した方法で行うことが大切です。

社会人では肩をほぐす、手をつなぐなどの方法が良く、さりげなく行うことがポイントとなります。

なおオキシトシンはタッチケアの他に、物事に感動する、感情を素直に表現する、親切を心がける、犬とスキンシップをするなどの方法によっても分泌されます。タッチケアが難しい場合は日々の生活の中で感受性を高めていくようにします。

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